大河ドラマ「いだてん」 第15回感想(ネタバレ注意)

おいおい、第15回って平成の話だよ。
もう令和だせ。
イヤーちょっと忙しすぎました。

短めに、でも一回ずつ、感想書きます。
明日の朝はゆっくりめだし、
夜ふかししちゃえ!
連続投稿がんばるぞー!

第15回「あゝ結婚」!
とにもかくにも、今回のMVPは
大竹しのぶさんではないでしょうか。
いや、もう断言する。
やっぱり日本の宝や、この人。

表情だけですべて物語るやん。

息子を失くした哀しみ。虚ろな表情。
死ぬわけにはいかないが、心は空っぽ…
スヤを見つけて少しほころぶ。
道端に咲く小さな花を見つけたかのような、
ささやかな光が…
鍋を洗う綾瀬はるかも
なぜか神々しく…
「生きようとしている」スヤを見て、
「自分がこれから生きるとしたら、
この人のためだと思った」と…

素敵ですね。

人は誰しも、まずは自分のために
生きていくものですよね。
何より自分がかわいい。
自己確立のために生きる。

それで全然かまいません。
いいことだと思います。

でも、
「自分はこの人のために生きる」と思えた
時って、自分のためだけに生きるより、
もっともっと幸せになれると思うんです。

自分は後なんです。
自分よりも大切なものがあるんです。
そのものの前では、自分のことを構うのを
忘れてしまうんです。

「忘我」って幸せなこと。

「忘我」とは、辞書的には、
「我を忘れて熱中する」ということですが、
それを離れても、この言葉には人生の真理が
あるな、と思います。

「自分のことを忘れられる」って
幸せなこと。

我が身かわいさ、自己への執着、
こういうものから抜け出ることは
なかなか難しいものですから。
死んだ息子の嫁に、
「(他の男に)惚れているのかい」って
言えるの、粋だなぁ。かっこいいなぁ。

それも、スヤの幸せを願うからだよね。
こてこての嫁姑バトルは苦手なんで、
こういう純粋な思いやりを描いてくれる
いだてん、やっぱり好き。
それと、感服したのが、
この旦那さん(重行)の
回想よね。

回想シーンがただの回想に終わらないの。

このシーンは、スヤさんと実次が池部家に
お金を借りにきた場面。

最初にこの場面で重行さんを見た時は、
「こいつかー!スヤさんの許嫁は!四三と
スヤさんの恋路の邪魔しやがってー!
デレデレしてんじゃねーよ!💢」
と思ったんです。

や、すんません、
私、感情移入しやすいもんで…
少女漫画育ちですから😅💦

でもね、今回このシーンの回想で、
彼が出てきた時は…

ちゃんと彼の死が悲しかったんです。
「ああ、この人もいい人だったのに…。
スヤさんも、きっとちゃんと彼を愛して
いて、その死を悲しんでいるのだろうな…」

と、その人の死を、残された人たちと一緒に悼むことができたんです。

す、すごい。
回想シーンが、
「死んだのこの人でーす」という
ただの確認にならない。

同じシーンなのに、一回目と二回目で、
見るときの感情が変わる。

一回目に見た時よりも、
愛情をもって見ることができる。

回想を時間かせぎのように使うドラマも
多い中、これが真の回想シーンだぜ!と
見せつけてくれた感じ。やるね、いだてん。

あと、
いだてんがいいドラマだという証拠として…

実次
「おれが家長じゃ、おれの言うこと聞け!」

こういうセリフを言ってくれるとこ。

昔の、「家長のいうことは絶対」という、
今からしたら少々横暴な価値観を、
ちゃんと大事にしている。
だってそういう時代だったんだもの。
そうだよ、そういうの見せて、ちゃんと。

過去、現代的な価値観に妙に寄せようとしてくる大河ドラマもありましたけど、
それもう歴史ドラマじゃないから。
いらんから、そういうの。
しかし…
男女間の愛は難しいものですなぁ…。

世に許された夫婦になったというのに、
かえって遠い存在になってしまった二人。

お互い、離れている方が素直な想いを
表現できていましたねぇ……
…………大好物です!!!!💕


不器用な二人、
想いあっているのに素直になれない…


そういうの、大好きっ!
大好物なんです!!そういう古風なやつ!
ありがとうっ!いだてんっ!💓

なんか、洋画とかの、すーぐ恋に落ちて、
すーぐ大人の関係になっちゃうやつ、
しんどいんですよね~…
節操ないわ~と思ってしまう…笑
慎ましさを大事にするの、
そうよわたしは古典ラブ教師。

「相合い傘  惚れてる方が  ぬれている」

出演したミュージカル「無音のレクイエム」の中のセリフです。

四三の方がぬれていますね。🥰☔
新婚となったけれどスヤをおいて、東京へ。
とにかく次のオリンピックに向けて、
邁進したいから…。

スヤさんは
置いていかれて寂しいはずですが、
待つのも幸せだったと思います。
その人のことを胸に抱いて、
がんばれますからね。

その人の健勝をおてんとさまに祈ったり、
その人の勧めること(冷水浴・笑)に
挑戦してみたり…

「待つことも恋でした
くるり
かざぐるま」

一青窈『かざぐるま』より

この曲、好きなんです。
待つことも、立派な恋です。
やっぱり古風なのが好き、
そうよ私は古典ラブ教師。
後は雑感。
後半の主役ですね。
松重さんが、
「まーちゃん」って呼んでましたからね。
永井さん、ネタやらヒールやら、
担当多くて笑える。
もはやこの画、大河ドラマちゃうやろ・笑
神木きゅんは大好きです。
でも、たけしからナレーションを交代した時、なぜか、心もとなさを感じました。

神木きゅんはけっして下手ではないし、
たけしのセリフにはむしろ日頃から、
「滑舌悪いなぁ、何言ってるかわからん!」と思っていたのに…

これが、やっぱり、
大物の持つ存在感というものなのかな…
「こんなみっともない足では
生徒の見本にはなれない!
オリンピックのマラソン選手くらいにしか
なれない」

ジゴロー先生の、怒るかのようでいて、実は
明るく活を入れてくれる、そんなセリフに
救われる。
四三のがむしゃらな姿を見て、
自分もオリンピックを目指すと決めた野口。

人の心を動かすのは、
どんな美辞麗句よりも、
人の懸命な生きざまなんですね。
マラソン名物、「沿道で応援する人々」が、
びくを腰にさげた漁師て…笑
この絵面に笑ってしまったのは私だけ?
 鳥の文鎮かわいい。

                                🐤

それではまた!
すぐ次回の感想書きます!笑
でもそろそろ眠いな!

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