さぁ、新時代到来です!
いだてんの感想もはりきっていこー!
第16回「ベルリンの壁」!
新ハリマヤさん…
前の方より明るくていいんじゃないでしょうか…快活な江戸っ子って感じがして…
このハリマヤさんが、
四三のおかげの商売繁盛で、
うれしそうに言うこのセリフ。
「忙しいなぁ、こんちくしょうめ!」
今回、この「こんちくしょう」が
大事なテーマだった気がします。
獄中で、師匠の死を知る孝蔵。
師匠は自分を唯一認めてくれた人…。
自分の落語がなぜおもしろくないのか
悩む中、「クサイかどうかは客が決める」
という目から鱗発言を受け、
思いっきりクサくやってみる。
落語「文七元結」。
お金をなくした責任をとるために
身投げしようとしている人を見つけて、
人の命がかかっていることだからと、赤の
他人に大事なお金をあげてしまう人情噺。
これ、
江戸っ子ならではの感覚なのでしょうか。
「大事なお金、あげたかねぇけど、
見殺しにしちゃあ、寝覚めがわりぃや!
てやんでぃ、持ってけドロボー、
こんちきしょうめ!」
自分の正直な気持ちとしては、
見ず知らずの他人にお金を渡すなんて
もちろん嫌なんだけど、
自殺を見過ごすのも人の道にもとる。
仁義のためには
「ええかっこ」するしかない。
「ええかっこ」って大事。
正直なところはいや。自分も苦しい。
それでも、人として大切なものを守るために、「ええかっこ」をする。
「こんちきしょう!」と悪態つきながら
「ええかっこ」、この上ない優しさを示す。
「貧乏神にとりつかれちまったのか」とか、半分泣き言のようなしゃれで、
明るく自分をごまかしつつ…。
「ちくしょう」って、もともと「畜生」で、鳥獣虫魚、人間ではないもののこと。
人を罵倒するときに使う言葉。
でも、特に江戸っ子の啖呵などにおいては、自分にはっぱをかけたり、
相手を罵倒しつつも大事にするときに
使われるのではないでしょうか。
誇りと発奮と愛情のこもる言葉。
「ちくしょう!」っていいながら、
弱い自分を叱り、人としての筋を通す。
「受けとれ!」「いや、受けとれねぇ」
「受けとれっていってんだよ!」
落語の途中で、餞別の高級たばこを
投げつけた師匠の回想がすっと入ってくる。
「ちくしょう!ちくしょう!師匠…」
何度も「ちくしょう」と叫んでいるうちに、おのずと「師匠」という呼び掛けになる。
ちくしょう、なんで死にやがった、
ちくしょう、まだ何も教わってない、
ちくしょう、師匠、俺を認めてくれて
ありがとう…
江戸っ子にとっては「こんちくしょう」は
愛情表現、むしろ照れくささの裏返し
なのではないでしょうか。
ちくしょう!ということばには、
粋で不器用な、
生きるエネルギーがつまっているのかも。
私関西人なので、江戸っ子の気持ちは
はっきりわかりませんが💦
そうじゃないかと推測します。
「こんちくしょう!」
クサイくらいに気持ちをあふれさせ、
自分に活を入れた孝蔵くんは、
どこかふっきれたようで…
また学び直す覚悟を決めたのでした。
やっぱりこの二人、離れているほうが
素直になれるようですね…。
遠くにいても同じ月を見ることで、
励まされる。これですわ…。
花鳥風月と人との美しいつきあい方。
ほんで近づいたら
「気が散るから帰って」ですもんね。
(これ史実らしい…)
女としてはつらいところですが…だからこそ
スヤさんの「どっちでもよか!」は
気持ちよかった。
スッスッ、ハッハッが
スヤスヤ、ハッハッに…笑
「ちがーうっ!」ってかわええ💕
そしてその割りを食うのが
実次兄ちゃん。
気の毒…。
「すんません!」
「まだ何も言ってなか」
叱られ慣れとるやん…笑
「スヤは恥をかかされた!
堕落の入口って言われたばい!
いだてんかじゃこてんか知らんが、
何様と思っとる!」
追い返されたとき、東京じゃ、
「主人をお願いします」と
気丈に振る舞っていたスヤさんですが、
きっと、お義母さんのもとに戻ったときには、思わず泣いてしまったんじゃないかな。
弱音を吐ける相手がいる、というのは
幸せなこと。
そして、自分のためにこんなに必死になって怒ってくれる人がいるのもまた、
嬉しいことですね。
幾江さんの溢れる愛情に、
おもしろいシーンだけど涙が出ました。
そして…
五輪のシンボルマーク。
この中にアジアが入ったのは、
四三と弥彦の功績だ、というジゴロー先生。
そう言われると、
彼らの苦労を見てきた私たちも、
うれしくなってきますね。
「世界情勢から、参加中止が喧伝されているが、それに我々が屈してしまっては、
この輪がひとつ欠けてしまう」
ジゴロー先生はいつも熱い。
「殺し合いの最中でも、
スタジアムは聖域だ。
汚されるべきではない。
国家だろうが、戦争だろうが、
若者の夢を奪う権利はだれにもない!」
ジゴロー先生の熱い綺麗事は、
いつも気持ちがいい。
どんなに難しい状況でも、
理想や夢は、追わなくちゃ。
そう思わされる。
しかし…
ベルリンオリンピックは開催中止に…
選手たちの努力は水の泡です…
紀行に、四三と同じ憂き目に合った
高田氏が出ていましたね。
メダル確実といわれていたが、
政府のボイコット決定により、
オリンピックに出られなかった…。
「つらかったが、もしオリンピックに出て
メダルをとっていたら、別の人生になって
いたかも。今は指導者として、また別の
生きがいを見つけた」
この本人の証言は、
四三の心情を推し量るのに有益ですね。
紀行で紹介されるのが、
史跡や本人ゆかりの物だけではなく、
同じ思いをした人の心境インタビュー、
という趣向はおもしろいかも。
歴史上の人物への近づき方は、
こういう方法もあるんだ。
さて、後は雑感。
シマちゃんかわいい。
着物にフリフリエプロン…💓
おぐらの好みどストレートです…
さらに、
おぐらは「バルコニー萌え💓」です。
ロミオとジュリエット、
アラジンとジャスミン、
カイとゲルダ…
これだけで、わかってくれる方いるかしら。
帰国後の二階堂の
メリー・ポピンズ感…笑
弥彦ロスです😭
OPテロップで名前出たとき
テンションあがりました。
たとえ回想でも…。
すっかり三島天狗ファンやん・笑
「ないなら作るしかないよねー!」
さすがの阿部サダヲ、独特の口調…
どんなキャラクターなのかしら。
楽しみ!✨
あなたの登場、心待ちにしていまーす!
おぐら草紙
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